うまく銘柄を選んで利益を上げるのであれば、企業における“四半期決算前”に銘柄を買うという方法が効果的です。
今回は四半期決算と株価の関係性に触れ、どうすればうまく銘柄を選んで利益を上げられるのかを解説します。
四半期決算の概要も解説しますので、投資初心者の方もぜひ参考にどうぞ。
四半期決算の概要
四半期決算とは、すべての上場企業において行われる決算内容の発表のことを言います。
四半期決算という名前の通り、年1回ではなく四半期ごとに年4回行われます。
発表の時期は企業によって異なるため、まずは投資する銘柄がいつ四半期決算を行っているのかを確認しましょう。
もっと細かく言うと、発表される月が同じであっても、日にちは企業によって異なります。
長期投資をする場合はそれほど重視するイベントではありませんが、短中期投資をする場合は必ずチェックしておくべきでしょう。
四半期決算前に銘柄を購入しよう
株価は業績予想などから、四半期決算前に動く傾向があります。
業績の良い銘柄はどんどん値上がりしていく一方で、業績が悪い銘柄は下落していきます。
ただ実際に四半期決算が行われると、業績が良い銘柄が下がる場合もあります。
なぜかと言うと、例え業績が良い銘柄であっても、業績予想を下回ったり、予想通りだったりすることがあるためです。
業績が予想通りの場合、それまでに株価が上昇していれば、四半期決算の内容は事前に予想されたとおりとなるため、発表された時点で利益確定の売りが増加し、株価が下がりやすくなります。
逆に業績が悪い銘柄であっても、業績予想を上回っている場合は、四半期決算発表後に値上がりする傾向にあります。
つまり四半期決算前に業績の良い銘柄を購入しておくことで、発表後の下落リスクを抑えることができるということです。
アナリストによるレーティング変更は株価に大きな影響を与える
企業の業績予想を行っているのは、その銘柄の企業とアナリストです。
企業は期が始まった時点で通期の目標を算出し(企業によっては通期と半期の両方を算出することもある)、四半期決算と同時に目標の達成率、その時点からの業績予想を算出します。
これらの情報は、投資家向け情報として企業のホームページで公開されています。
アナリストは実際に企業に出向き、聞いた話を参考にレーティングを行います。
このアナリストのレーティングは非常に信頼性の高いものであるため、これが変更になった場合は、株価に大きな影響を与えます。
また、四半期決算の内容がアナリストの予想を大幅に上振れたり下触れたりした場合も、株価が大きく動きます。
ただアナリストが予想を出している銘柄は、上場銘柄の中でも大企業がほとんどです。
したがってこの場合は、上場銘柄の中でも大型株の値動きが大きくなることになります。
まとめ
四半期決算前に銘柄を買う手法について解説しました。
解説したように、四半期決算発表後に銘柄をうまく選ぶことは難しいため、四半期決算前に銘柄を買っておき、発表後に売却するというイメージを持っておきましょう。
業績予想が良い銘柄に注目すること、そして企業の四半期決算時期を把握することを意識すれば、決して難しい投資法ではないと言えます。

株の学校123事務局

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