株にはたくさんの銘柄があるため、その中からどの銘柄を選ぶべきか、迷ってしまう初心者の人は多いのではないでしょうか?
よく分からない会社に投資するのは怖いからと、誰もが知っている有名企業の株にとりあえず投資してみる、なんていう人もいるかもしれません。
しかし、有名企業だからといって、いつでも業績が良いわけではありません。
また、有名企業の株を持ったからといって、利益を得られるとは限りません。
「誰もが知っている会社の株だから、安心だろう」というだけで銘柄選びをしてしまうと、利益を得られないどころか、損してしまうことだってあるのです。
そうならないよう、今回は、初心者の人向けに、銘柄を選ぶ際の基本を解説します。
選ぶ際のポイントを押さえ、将来に期待できそうな銘柄を選びましょう。
財務状況を確認しよう
銘柄を選ぶ際に確認したいのが、その会社の財務状況です。
どんなに売上が伸びていても、財務状況が芳しくないと、いつ倒産するか分かりません。
会社が倒産してしまっては、持っている株の価値はなくなってしまいます。
そうならないために、銘柄を選ぶ際には必ずその会社の財務状況を確認する必要があります。
財務状況を見るには、自己資本比率を確認します。
自己資本比率が高ければ高いほど、安定性のある会社ということになります。
なお、安定性があるかどうかの基準となる自己資本比率の目安は、およそ40%と言われています。
ただし、金融や不動産に関しては、自己資本比率は低い傾向にあります。そのため、基準となる自己資本比率は業界平均とも比較した方が良いでしょう。
いずれにせよ、自己資本比率を確認し、財務状況が良好かどうかをチェックしましょう。
増収増益が続いているか
財務状況を確認したら、次にその会社の業績を確認しましょう。
その会社の業績はどうなっているでしょうか?増収増益が続いているでしょうか?
もし増収増益が続いているようであれば、その銘柄は成長株ということになり、勢いのある会社である、ということが分かります。
どんなに財務状況が良くても、減収減益の回数が多いようでは、安定的に利益を生み出せているとは言えません。
銘柄を選ぶ際は、増収増益が続いている会社のものを選ぶようにしましょう。
ROEを見てみよう
ROEという指標について聞いたことはありますか?
ROEとは、自己資本利益率といい、欧米で特に重視されている指標です。
ROEは、会社が自己資本をどの程度効率的に活用しているかを測る指標で、当期純利益を自己資本で割って算出します。
この数字が大きいほど、効率的な経営をしていることになります。
ROEについては、日本株の場合は8%以上になっているかどうかを確認しましょう。
8%以上であれば効率的な経営をしていることになり、収益性の高い企業であるということになります。
そのため、ROEを確認した場合は、8%以上になっているかどうかをチェックしましょう。
まとめ
たくさんの銘柄の中から、良い銘柄や将来性の高い銘柄を選び出すのは大変です。
初心者の人がそのような銘柄を選ぶ場合、判断基準となるポイントが分からないと、確たる理由もなく銘柄を適当に選ぶことになってしまうかもしれません。
それでは、投資ではなくギャンブルと変わらなくなってしまいます。
今後の成長が期待でき、利益が得られそうな銘柄を選ぶためにも、今回紹介したポイントをきちんとチェックして、銘柄を選びましょう。

株の学校123事務局

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