辻「こんにちは、辻瑠奈です。今回は、大場さんにいい銘柄の見つけ方を教えていただきたいと思います。お願いします。」
大場「こちらこそ、よろしくお願いします。いい銘柄の見つけ方と、ズバリ来ましたね。」
辻「これは、みんなが知りたいことじゃないかと思います。」
大場「まあ、どういう銘柄を買えば、株かは上がるのか。あと、こういう銘柄は買ってはいけないとかですね。やっぱりそのあたりは、知りたいですよね。まあ、株はいろいろな会社が上場しています。東京証券取引所、東証一部、東証二部や新興市場とか、たくさんあるんですが、そんなたくさんある銘柄の中からどうやって選べばいい、というイメージがありますか?」
辻「自分の知っている会社の中からしか選べないので、その中から業績がいいところを選ぶ、というイメージでしょうか。」
大場「まずは、それでもいいと思います。どういう銘柄を買おうかと最初に選ぶときは、自分が知っている会社だとか、業績がよさそうだという理由で選んでももちろんOKです。あとは、今はネットで新聞も見ることができますよね。そこの記事に書かれている銘柄を買ってもいいと思います。あとは、こういうのを見たことはありますか?」
辻「会社四季報ですか?」
大場「そうです。」
辻「私には、電車の時刻表にしか見えないです。どこをどう見ていいのか、みんながどこを見ているのかが全く分かりません。」
大場「僕も最初見たときは、電車の時刻表だなと同じような印象を持ちましたね。新聞でもいいですし、この四季報を使って選んでいただいてもいいでしょう。あるいは、雑誌に載っていた会社というのでもいいと思います。銘柄を選ぶ際は、何を使っても構いません。例えば新聞の一面に、どこの会社の業績がいいと書かれていたとします。でも、その記事を見ただけで、その銘柄をいくらで買えばいいのか、いくらで売ればいいのかはわかりますか?」
辻「わからないです。」
大場「わかりませんよね。銘柄を選ぶのは何を見てもいいんですが、最終的にはここにあるチャートを見て、この値段で買う、売るという判断をすることが重要になるんです。例えば、僕が証券会社の証券マンだったとします。『辻さん、今この会社の業績がすごくいいです。今買っておけば、今後上がる可能性が大です。どうですか、買いませんか?』といったとしましょう。買いますか?」
辻「もうちょっと情報が欲しいです。」
大場「辻さんは、冷静に判断して『ちょっとやめておこうかな』と考えたと思います。もしここで、『はい、買います』と言っていたら、銘柄を選ぶという行為と実際の売買が一緒になってしまっていることになります。ほとんどの人は、銘柄選びと売買が一緒になっているんです。そこを分けて考えるのが、株をやるうえで重要になってきます。では、簡単な銘柄の選択方法を知りたくないですか?」
辻「知りたいです、教えてください。」
大場「わかりました。株は、シンプルなんです。だから銘柄を選ぶ方法も、難しく考えるのではなく、銘柄を選ぶために必要なやり方を知るか、シンプルにこのチャートを見て選ぶ、という方法が有効です。では今から、チャートを使った銘柄の選び方を実演していきますね。」
辻「はい。」
大場「では、ここに緑色の線がありますよね。この線を僕たちは方向線と呼んでいるのですが、なぜそう呼んでいるのかはお分かりですか?」
辻「わからないです。」
大場「株価の動く方向というのは、上がるか、下がるか、横ばいかの3つしかないんです。そして、この緑の線が上を向いているときは、上昇トレンド中なので株価の方向は上だ、ということになるんです。方向線が上向いているときは、株価は方向線に対して上に膨らんで方向線に戻ってくるという株価の性質があるんです。逆に、この銘柄では緑色の線が下を向いています。この時は、下降相場中といって、株価はどんどん下がっていくんです。この時は、買っていいと思いますか?」
辻「買ってはいけないです。」
大場「そうですよね。ですから、まずはこの方向線の向きが上を向いているのか下を向いているのかを見ましょう。あとは、この辺の方向線の向きはどうなっていますか?」
辻「横ばいですか?」
大場「そう、横を向いていますよね。横ばいの時は、株の方向がどちらかはっきりしていないので、上に行ったりしたに行ったりします。こういうときに株を買ってしまうと、なかなか利益を出しにくいんです。なので、銘柄選びの際はシンプルに、方向線が上を向いているものを選んでみてください。では、これから適当に銘柄のチャートをいくつか出していくので、方向線の向きを見て上向きだったら買いです。下向きと、横ばいは買っちゃいけないものです。では、今から銘柄のチャートを出していくので、方向線の向きを見ていてください。」
辻「はい。」
大場「僕は今、会社のチャートをぱっぱっと見せましたが、方向線の向きを見ただけで3秒もかからずに、今後買っていく銘柄か、今は買ってはいけない銘柄かがわかりましたよね。じゃあ次は、辻さんが興味がある会社など、何でもいいから行ってみてください。」
辻「じゃあ、上場しているかわからないんですが、『青山フラワーマーケット』を。」
大場「では・・・あ、上場はしていないですね。」
辻「じゃあ『日本航空』を。」
大場「JALですね。はい、方向線は?」
辻「上がっていますね。」
大場「今、どうなっているかを見るためにJALを見ましたが、自分が知っている会社や興味がある会社でいいと思うんですよ。そして、この緑色の方向線に株価が当たるところが、株を買うポイントになるので、まずは方向線の向きを見て、上向いている方向線の近くに株価が来ているか、タッチしていくかどうか、そこだけ見ていただければ、簡単に銘柄を選ぶことができます。ぜひ、参考にしていただければな、と思います。」
辻「方向線が上を向いているところ、タッチしてきたところで買う、ということですね。わかりました。ありがとうございます。」
大場「頑張っていきましょう。ありがとうございます。」

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