櫻井英明の「独舌インタビュー」第6回

こんにちは!株の学校123広報の河野です^^

今回の広報レポートでは、皆さんお楽しみの月1回!
櫻井英明の独舌インタビューです^^★

今回の独舌インタビューでも、
櫻井さんが見るこれからの動向や、10月の相場など、
盛りだくさんでお話して頂きました!

本日も、123代表泉さんと対談形式で、いろんなことをお話頂きました^^!

では、ご覧下さい~♪

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~櫻井英明の『独舌インタビュー』第6回~
取材日:2011年9月27日

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写真:(左)櫻井英明さん、(右)123代表泉さん

河野の疑問その1
◎アメリカの動向は、今どのように向かって来ているのでしょうか?
櫻井:もちろん原点にあるのは金融なんだけど、
   それよりも優先して、今は政治で動いている。
   大統領選挙に向かって動いている。
   オバマ大統領を再戦させない、共和党政権にもう一度戻す、
   というアメリカのエスタブリッシュメント、
河野:エスタブリッシュとは・・?

櫻井:支配者層。いわゆるお金持ち、富裕層だよ。
   オバマさんがやっているのは、大統領選挙をターゲットにしているから、
   富裕層ではなく、低所得者層のための優遇税制なんかをやっているんだけど、
   景気を良くするためには、アメリカの経済を支えている富裕者層のための税制なんかを整えて、
   富裕者層の景気を拡大しないと、景気は良くならない。
 泉:日本も逆行していますよね。
   法人税、所得税・・
櫻井:逆行している。本当は法人税もガンと下げて、
   日本の企業が外国に行かないようにとどめておく方が景気は良くなるんだけど、

   逆をやってる。それはなぜかと言うと、選挙で票が欲しい。
   アメリカも、数でいうと圧倒的に低所得者層の方が多いんだよ。
   富裕者層の方が数は少ない。
   景気を拡大するために、軍事を拡大しているんだよ。
   何度も言う様だけど、雇用統計の罠は「軍事を除く」という事だよ。
   雇用統計で軍人を除いている。
   イラクから多くの人が帰ってきたら、失業状態の人が溢れるんだよ。
   アフガンに行かせて軍を減らしたから、少し雇用が良くなった。
   でも、それも厳しくなって次は住宅バブル、住宅バブルで銀行なんかも潤わせた。

   しかし、これもにっちもさっちも行かなくなって、リーマンショックがあった。

   だから、アメリカは軍事→住宅→不景気と来て、
   普通で行けばこの後は軍事がまた来るんだけど、
   アメリカのパワーがなくなってきちゃって、今中国が出てきているから、
   もう一度軍事に行けるかどうかを疑問視されている。
   だから、マーケットがいまいち盛り上がらない。
 泉:なるほど、それが数字にも表れているわけですね。
 

河野の疑問その2
◎先週木曜日(9月22日)の大幅の下げ、そして今日NYが上がった要因は何だと考えますか?
櫻井:木曜日が390ドル、金曜がプラスの37、月曜がプラスの167でしょ。
 泉:金曜日は若干戻して、昨日は結構戻った。まぁリバウンドで。
河野:その要因は何ですかね?
櫻井:株は下げなきゃ上らないからね
河野:戻りですか?
櫻井:売り方が、月末に向けて下げたかったのは先週。
   だから、月末を意識したドレッシングがあると思うよ。
 泉:それにしては下げ過ぎだと。
櫻井:いや、売り方は下げたいでしょ?買い方は上げたいわけでしょ?
   これの均衡じゃないの?それが先週末崩れたんじゃないか。
   だから、月末を意識した買い方・売り方のたたき合いだと思うよ。
   あとね~・・俺、実は株じゃなくて金と原油だと思うんだよね。
   金大幅に下げたでしょ?また戻しているけど。
   金の降り落としの、ファンドの整理が入っている。  
   昨日の上げ値は、ヨーロッパの景気後退懸念の軽減と財政不安が後退したってので言われてい         るけど、
   一番大きかったのは、実はウォーレンバヘッドが自社株買いに走った!
   神様のような投資家と言われているこの人が自社株買いをしたから、
   まぁ、底まで行ったんだろう、という判断をNYがした。
 泉:それで買い戻しが入ったんですね。
櫻井:そう。
 泉:売りの利益確定が入った。
   まぁ、一時的なものでしょうね。
櫻井:俺もまだ一時的なものだと思う。
 

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写真:今日もズバリ!答える櫻井さんと、泉さんのテクニカル分析から見た市場の話で盛り上がります★
河野の疑問その3
◎外国人投資家は、今後どのように動いて来ると考えますか?

櫻井:市場の向きに関して言えば、世界的な株価の動向に合わせて日本株を扱うでしょう。
   ただし、特殊な例としては、日本の企業に対するM&Aは拡大してくるでしょう。

   M&Aの相互効果で、日本企業は外国企業を買いに行って、
   海外企業は日本企業を買いに来るという変な構図が出てくるでしょう。
   それから、先物的に言うとゴールドマンが日本株を買いに転じている。
泉:それどこで見るんですか?
櫻井:トレーダーズウェブだよ。   
   外資系動向でゴールドマンの手口の傾きというのは、
   今後の動向に結構影響あるから、そこそこ良い所まで来ているんじゃないの。
   だから、そういう意味ではそんなに下値はないんじゃないの?
   

河野の疑問その4
◎今、リーマンショックの再来かとも言われているそうですが、櫻井さんはどう思いますか?
櫻井ここは、まず認識を変えて下さい。
   リーマン再来ではなくて、リーマンショックは継続しているんです。
   2008年の9月から始まって、まだリーマンショックは継続してるの!
   それをカモフラージュするために、ドバイだとかギリシャだとか出してきているけど、
   実は継続している。だから、まだまだアメリカの金融機関は不良債権を抱えている。
   バンカメなんてリーマンショック以来の下落率80%だよ?下げ続けている。
河野:取り戻していないんですね。
櫻井:取り戻していないです、全然。日本でさえ20年かかったんだから。
 泉:どこが一番改正されているんですか?
櫻井:2009年4月と比べてみれば良いんだよ。為替。大きく動いてきているのは。
   ドル円が96円から76円。ユーロは126円から102円だよ。
   ここは改善されているよね。
   後は、長期金利。日本の10年国債利回りは1.4%だったのが、0.97%。
   これは改善なんだけど、低すぎる。
   アメリカの10年国債利回りも3%から1.8%だよ。
   それから、原油も49ドルから79ドル。
   金なんて892ドルから1637ドルだよ!この人達は、儲かっている人たち。
   だけど、今はこれの揺り戻しが来てダメになっている。
   原油下がる、金下がる、金利上がる。
   為替円安になる。その時に初めて株は上がる。
 泉:とりあえず金と原油を見といて、それを下がってくるのをちゃんと見ないといけないですね。
櫻井:あとね、シカゴのVIX指数見ると良いよ!
 泉:VIXってどういう意味なんですかね?
櫻井:恐怖指数だよ。これ逆に言うとだね、こいつの方向線が下がってきたら買いだよな。
 泉:みんな結構使っているんでしょうね!
櫻井:解り易いでしょ?
   まぁ、ボラティリティを表す指数だと覚えておくと良いかな。


河野の疑問その5
◎ユーロ安が続くと、日本の経済には何か影響してくるのでしょうか?
櫻井:一部のヨーロッパに輸出比率が多い企業は、影響あるよな。
   でも一部の企業には影響があっても、大多数にはウェルカムな話なんだよ。
   ヴィトンが安く買える!ヨーロッパブランドが安く買えるんだよ。
   ユーロ安の背景というのは、ヨーロッパの金融システムに対しての不安なわけでしょ。
   輸出が多い、フランスとドイツやドイツ銀行辺りの、金融システム不安が拡大して、
   もしこれらが本当に不良債権が増えて、破たんしたとしたら、
   日本の金融機関もただではいられない。
   金融システムは世界に流れているから。
   今回も最後には世界中が金をつぎ込んでなんとかしようとするから、
   最悪の事態にはならないでしょう。

 

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 写真:二人で同じポーズ★仲良いんですね(笑)


河野の疑問その6
◎それを折り込んで株価が下がる事も考えられますか?
櫻井:可能性としては、考えられる。
   ただ、リーマンショックと同じであるならば、7054円があってもおかしくはないなあ。
   でもリーマンショックが続いているわけだから、リーマンショックで、
   大体のものは出尽くしちゃっていると思うんだよね。
   金融システム不安が2年間続いてきたわけだから、それと一緒にヨーロッパも悪かったわけ。
   だから、この際一気に出しちゃおう、って出したんだと思うよ。
河野:アメリカに便乗したわけですね。
櫻井:そう!アメリカに便乗したんだよ。
   だから、あくまでも世界のご本尊はヨーロッパではなく、アメリカ!

河野の疑問その7
◎NYの影響、震災復興など今後日本の相場はどう折り込んで行くと考えますか?
櫻井:NYの影響はいつもの通り。
   ただ、今回ちょっと違うのは、野田総理がオバマ大統領と会った時に一番言われた事は、
   普天間問題だよ。普天間はその時期に来ているだろうという事。
   最近アメリカが日本に冷たいのは、普天間の問題がうまく進んでいない。
   アメリカの一番の要求は、普天間をなんとかしろという事。
 泉:あそこからじゃないと、中国抑えられないみたいですからね。
櫻井:普天間をきっちり片付ければ、日米関係は良くなるから当然ながら良くなって行くでしょう。
河野:震災復興の影響はまだですか?
櫻井:復興は予算が通れば20兆円ぐらい入るわけだから、これからですよ。
   あとね、東北地方で宝飾品が売れています。
   高級時計が売れています。
   ベンツが売れています。現金で。
河野:なぜでしょう?
櫻井:なぜでしょう、じゃないでしょう!(笑)
   復興するからセメント屋さん、大工さん、建設業は儲かっているわけですよ。
   これから震災復興は、あと5年は続くんだから!
   これからだよ、これから!
 泉:とりあえず一回織り込んで、一回上がって、また下がって,
      で、また来るから。これからこれから。
櫻井:俺が言うのは早すぎるから!(笑)
 泉:そうですね、3ヵ月早い(笑)

河野の疑問その8
◎10月の相場はどのように推移して行くと考えますか?
櫻井:俺は、年初来安値を付けると思う!
   今の所の年初来安値は、9月なんだよ。
   9月って、9.11の2001年の時しか年初来安値付けてないんだよ。
 泉:3月15日の安値を割るってことですか?
櫻井:それザラバ中だろ?
   終値ベースだと9月26日が安値なんだよ。
 泉:確かに、終値ベースだとそうですね。
櫻井:8227円を割れる水準レベルだとは思うけどね。
   8000円は割れないと思うけどね。
河野:という事は陰線ですか?
櫻井:うん、10月陰線。
   いや、陽線かもしれない。どこで安値付くかはまだわかんないから。

河野の疑問その9
◎個人投資家は、10月相場をどう挑んで行ったら良いでしょうか?
櫻井:仕込み!
   俺が参った方向線が上向いてくれば、仕込みの時期(笑)
   まだ無理だよね?
 泉:まだですね。
河野:傾向で言うと、下がる時はガクッといくんですか?
 泉:抽象的だなぁ(笑)
櫻井:大体夏場の8月にいろんな事が起こるのよ。
   で、もう一回10月に蒸し返してくることが多いんだよ。
   だから、10月は安値を付ける可能性が多いんだよ。
   経験則からするとね!でも、その後は戻る可能性が高い。
 泉:ちょっとでも、今年はレアな年ですよね。
櫻井:今年の元旦は、日経新聞も「先例なき時代に立つ」いう見出しだったからね。
   前例のない時代だから経験則通りにはいかないかもしれないけどな

 泉:年末にかけて上るのが普通なんだけど・・銘柄によりますよね。
   まぁ戻ったら売りですよ。(笑)
櫻井:1000円株が3割下がると700円。
   でも、700円の株が3割上がっても1000円にはならないんだよ。
   30%下がったものを元に戻すには、43%上げなきゃいけない。
   だから、13%分だけ、買い方の方が力がいるんだよ。
   同じように上げたり下げたりするんだろうと思う人が多いけど、
   上げる側の方が辛いんだよ。
   だから、そのパワーを上回る材料がないとなかなか難しいよな。
 泉:ただ、情報は後から出てきますからね。
櫻井:そうなんだよ。
 泉:先に株価が折り込んで、情報が出る!
櫻井:だからさ、下げが厳しければ厳しい程、上げは辛くなるわな。
   それを上回るだけのすごい材料が出れば良いんだよ!(笑)

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櫻井さん、ありがとうございました!
今回も河野の素朴な疑問にたっぷりお答えしてくれました★
次回の独舌インタビューも楽しみです♪

それでは皆さん、また次回お会いしましょう^^!
広報の河野でした!!

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