櫻井英明の独舌インタビュー第九回

こんにちは!株の学校123広報の河野です^^!

今回の広報レポートでは、月に一度のお楽しみ★
兜町カタリスト、櫻井英明さんの独占インタビュー!
その名も、櫻井英明の【独舌インタビュー】です!!

今回も、123代表の泉さんとの対談形式でお送り致します♪
個人投資家の方は必見ですよ★
それでは、ご覧下さい~^^

~櫻井英明の【独舌インタビュー】~
取材日:2012年1月24日

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写真:123代表の泉さんとの対談形式で、今日も河野の疑問にお答えいただきます^^!

河野の疑問その1
◎NYダウは今年に入ってからも上り調子ですが、アメリカ経済も好調と見て良いのでしょうか?

 泉:方向線が上向いてるからですかねぇ~
   200日も抜けて来て。
櫻井:好調と見て良いでしょう!
   アメリカの雇用統計見たら、1月発表分では20万人増。失業率も8.5%。
   雇用から見れば、前月の8.7%から8.5%まで低下しているから、雇用の所を見ると悪くない。
   1ヵ月で0.2%、前回は0.3%下がっている。
   大統領選挙では、「雇用統計が7%上回ると再選されない」というアノマリーがあるから、
   なんとかオバマさんは、春先までに7%まで持ってくるのではないでしょうか。
河野:春先までに間に合いますかね?4月までに7%なんて。
櫻井:4月までは無理でしょ。6月くらいじゃないの?
河野:そんなに一気に上げられますかね?
櫻井:一気には無理だよ。少しずつ上げていけば、まぁなんとかなるでしょ。
 泉:徐々に上る方が、株価も上がり易いですからね。
   だから徐々にですよね。
河野:何か政策とか案は出しているのですか?
櫻井:出してないよ!雇用統計とかGDPって、そもそもまともに出て来ている数字ではないから。
   例えば、中国のGDPだって発表になったの先週でしょ?
   あの広い国土のGDPがそんな2~3週間そこらで出るわけないでしょ?
   アメリカも同じで、3週間そこらで出すのは無理でしょ。
   という事は、どこか作為的な数字がGDPには入っている、
   雇用統計にも入っている、と見る方が良いのではないでしょうか。
   だから作為的な数字と考えれば、失業率や雇用統計だって、誰が確認する訳ではないでしょ?
河野:という事は、感覚的なものという事でしょうか?
櫻井:というよりは、恣意的なものと言った方が良いと思うよ。
 泉:作られた数字ですよね。
河野:個人消費はどうですか?
櫻井:個人消費は伸びていると思うよ。
   特に消費の中でも耐久材が伸びてくると思うんだ。
   理由は、自動車が今、平均で6~7年使っていると出ている。
   という事は当然買換え需要が出てくるから、自動車買われると思うよ。
   ここに出ると、その銘柄はダメなんだ。経験則から言うとね。
   皆が良いと思ったものはダメなんだよ。
   市場関係者の今年の見通しの中で、今一番出てきているのが、自動車部品の会社だから。
   アメリカの中でも、バス・トラックなんかを上げている人もいるんだよね。
   特にトラックね。日本で言えば、いすずとか日野とかさ。
   何故かと言うと、今世界的にインフラ整備なんだよ。
   道路とか鉄道だとか、住宅を整備するというのは、世界中の流れになっている。
   だから、もちろん中国もそうなんだよ。
   復興需要の流れだけではなくて、世界の需要が今そっちに向いている。
   ただ、問題が一つだけあって、日本経済新聞の1月3日付けの朝刊。
   財界の社長さんとか会長さんが、今年の有望銘柄として上げたのは「コマツ」なんだよ。
   だから、それが一つ悪材料かなと思っています。
 泉:ほぉ~・・(チャート見ながら)でも、これ上昇する形になっていますよ。
   コマツはいきそうですね。
櫻井:そうなんだよ、良い形なんだよ。
   ただ、そこに取り上げられたのが気になるだけで。でも今年は違うかもしれないよな。
   コマツで変わった事が一つあるんだよ。
   今までは、コマツって中国関連って言われてたでしょ?
   でも今年は違うんだ。昨年中国の売上げが下がって、世界的に今一番売上げがあるのは、日本なんだよ。
   という事は、復興需要もコマツは取っている。
   中国はシェア自体が下がっているから、そんなに影響はないと思うんだ。
   そう言った意味では、コマツ上るとは思うんだよな。

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写真:豊富な知識と独自の情報力をお持ちの櫻井さん。今回も疑問にずばり答えて下さっています★

河野の疑問その2
◎アメリカの失業率の低下、雇用統計の拡大は今後期待出来ますでしょうか?
櫻井:期待出来ます。
   それは選挙という背景もあるし、ここの所出てきているのは、
   特殊な例だとは思うけど、この1月NYで起きている事は昨年下がっている銘柄が、
   今年に入って上っている。昨年下落率TOP50の会社が今年に入って先週までで11%上昇。
   上昇率TOP50が今年に入って上昇率2%。
   つまり、下がっていた銘柄が買われ、上がっていた銘柄が売られている。
   全体的に嵩上げ相場になっているから、NYダウも昨年末高値水準まで持ってきた。
   SP500も復活してきているから、これ高値を取ってくるんじゃないかと思う。
   ゴールドマンサックスとか、金融セクターも年初から上げてきている。
   金融が上げてきているという事は、ヨーロッパの財政問題も飽きてきて問題じゃなくなって来ているという事。
   銀行に対する懸念は、1年やって飽きた。
 泉:なんの変化もないじゃん、ってことですね。
櫻井:ユーロの問題は南北対立の問題なのね。
   北の優等生ドイツ、南の劣等生はスペイン・イタリア・ギリシャ。
   アリとキリギリスなんだよ。アリがドイツ、キリギリスがスペイン・イタリア・ギリシャ。
   キリギリスは働かず遊んでいるから借金まみれ。これをドイツが面倒見るのかどうか。
   最終的にはドイツが面倒見ると思うんだけど、ドイツにとっては面倒見ない方が良い訳。
   ドイツにとってはユーロ安の方が良いんだよ。
   フォルクスワーゲンもメルセデスも、めちゃくちゃ恩恵受けている。
   ヨーロッパの優等生は今ドイツだけだから。だから、自国の企業太らせてから、ギリシャ助けるんじゃないの。
河野:なるほど~。甘い蜜を吸ってからですね。
 泉:スタンダード・アンド・ プアーズが9カ国の格下げ発表しましたよね。
   あれもたいして報道されず、NYも影響なく。それ見てても、もう飽きていますよね。
櫻井:そう、もう前から言われていたし、今更って感じなんだよ。
   一言で言えば、飽きた。(笑)
   

河野の疑問その3
◎大統領選挙に対し、アメリカ国民はどのような流れを期待しているのでしょうか?
今後のNYのどのように折り込んで行くと考えていますか?
櫻井:一言で言えば、ウォール街に優しい政権に期待している。
   ギングリッチが今人気が上がってきましたけど、ギングリッチというのは、不倫大好きなんだよ。
 泉:ギングリッチは不倫大好きって(笑)
櫻井:(笑)。
   という事は、ギングリッチはフリーが好きなんだよ。
   という事は規制をしない。ウォールストリートも規制されたくない。
   だから、ギングリッチが共和党候補になるのであれば、非常に歓迎なんじゃない。
   今は、反オバマだからね。
   ロムニーは、元ファンドのトップだから「ハゲタカ」とも言われ、
   儲け過ぎた過去をねたまれているから、あまり良くないと言われている。
   オバマさんは、これから中間層に有利な政策を取る。
   1%の超富裕者層。8割の中間層。1%の低所得者層。
   この中間層というのは日本と違って、年収200~400万円だから、あまり消費は期待できない。
   消費をしてくれる1%の超富裕者層に規制を入れようとしているから、これは経済的にはあまり良くない。
   だからオバマさんの再選は良くないと思う。
 泉:それ日本と一緒ですね。
櫻井:上位数%がお金を使いやすいよう方向を出してあげないと、良くならない。
   でも、票は中間層が8割だから、そこに良い政策にしないと選挙には勝てないんだよ。
 泉:ギングリッチさんにそれを説明して貰って、頑張って欲しいですね。

河野の疑問その4
◎日経平均も上向いて来ましたが、今後はNYと連動して行くと見ても良いでしょうか?
 泉:日経は、今まで出遅れ感はありましたよね。
櫻井:出遅れ感は続くと思うよ。
   方向性としては、NY株式と同じ方向を向いて動くと思うけど上昇率はNYほど高くはない。
   それは、NY市場がメインマーケットであって、日本はローカルマーケットだから、
   こちらまでに来るには時間がかかるって事でしょ。
 泉:チャート的には、下げ過ぎているんですよ。
   なので、上がるのにはかなりパワーがいるのでまだ日柄はかかりますよね。
   良くなっているのは確かだけどね。
櫻井:75日線(方向線)が上向いてきているんだから。
   日経新聞なんかさ、「75日線に上値を抑えられて」とか言ってて、
   最近、日経新聞も75日線使い始めているね。
   

河野の疑問その5
◎外国人投資家のリスク許容度が低下し、下げ要因となっているといくニュースを見ました。
日経平均も上向いて来たので、今後外国人投資家も日本株を買って来ると思ったのですが、櫻井さんはどの様に動いてくると見ていますか?
櫻井:買ってきてるじゃん。許容度は一旦下がったけど、また高まってきています。
   実は今、配当利回り重視になってきている。意外と。
   そういう意味では、リスク許容度低下しているんだけど、
   債券利回りが低下しているから、今は配当利回りのが良いんだよ。だから外国人投資家は株を買い始めている。
   朝方の外資系動向って、株数は売り越しだけど金額ベースは買い越しなんだよ。
河野:どういう事ですか?
 泉:安い株を売って、値ガサの高い銘柄を買ってきている。
   バリュー株の時代が終わったってことですね。
櫻井:今まではアンバランスだったんだよ。もう売り玉はないってことなんだよ。
   もう一つは、中国系マネーの買いというのが、後場から入っている。
   先週は後場から動くのが多かったじゃん。
   今週は、春節で向こう休みだからあまり動かないでしょ。
 泉:それは確かにつじつまが合いますね。
   向こうは、相場も閉じているんですね。

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写真:123代表泉さん(左)と櫻井さんは名コンビ!インタビューも盛り上がります★
   
河野の疑問その6
◎今年に入って、復興関連の新しい動きはあるのでしょうか?
櫻井:復興関連は、予算は通ったけどお金はこれからおりてくるんだよ。
   背景として、復興需要のお金がまだ降りてきていなくて、
   2、3、4、5月に強烈なお金がおりてくる。
   機械の面から見るとカナモトが良い値だろ?
   人間の面から見ると、建築現場の人材を派遣する夢真も上がってきている。
   来月から現実化してくるから、さらに追えてくると思う。
河野:5年かけてですよね。
   そうなると、しばらくは建機・道路・鉄鋼やセメントがしばらく続くんですかね。
   それが終わったら、次は建物ですか?
櫻井:その前に土地改良とかだね。
 泉:まずは土地ですよね。
櫻井:テーマは復興だけじゃないよ、スマフォ関連・クラウド関連も伸びてきている。
   今年の日経新聞の元旦TOPは「知が開く未来へ」。
   5Cでコンピューター・コネクテッド・コミュニティー・チェンジ・クリエイト。
   コンピューターを使い、繋がり、コミュニティーを重視し、変化をいとわず自分流を創造する。
   これはまさに、スマフォとSNS。これは大きなテーマだよ。
   俺が言っている、4C。クール・コンンビニエント・カンフォタブル・コンフィデント。
   これを見逃したら、復興だけで1年もたないから。
   復興とスマフォとIT足すと何かって言うと、スマートグリットなんだよ。
   日経新聞見ると良く解るんだけど、縦軸が復興とクラウド・スマフォなんだよ。
   横軸がスマートメーターを東京電力がつける、とか。
   この横糸と、復興・スマフォの縦糸の関係を良く見ておくと、
   今年のテーマが解り易いんじゃない。

河野の疑問その7
◎日経平均は今後、上向いて行くと期待しても良いでしょうか?櫻井さんが考える上の水準と下の水準を教えて下さい!
櫻井:上向いて来てるじゃん。
河野:方向線上向いて来たので(笑)期待して良いですか?
櫻井:期待して良いよ。
 泉:一回下げるけどね!(笑)
櫻井:かといって8160円は切らないよ。高値、結構9600円は重いんだよな。
   とりあえずの目先は、9600円かな。
 泉:上げ下げしながら来て、まだ日柄はかかりますよね。
櫻井:今年24日間で4~5倍になっている銘柄があるんだよな。
   日本橋梁!橋!
   個別の銘柄に、これからは注目して行った方が良いと思うよ。
   
河野の疑問その8
◎来月の相場は、個人投資家は、どの様な事に注目・注意をして投資をして行けば良いでしょうか?そして、今年はどんな年になるでしょうか!?櫻井さんの格言を一言お願いします^^
櫻井:2月は動きが不安定になる可能性があるから、中盤まではウェイトを少し考えた方が良いかもしれない。
   アジアマネーの動きには注目して行った方が良い。後場からの動きね。
   格言!「私は、特定のルールに従ってゲームに参加しているのではない。
       ゲームのルールが変化するのに注目しているんだ。」
   ジョージ・ソロス。日本の投資家はここが理解出来ていないね。
   ルールが変化するという事を解っていない。
   だから、ルールの変化を読み取ることに力を入れて行ったら良いのではないでしょうか。

櫻井さん、ありがとうございました!
今回も、たっぷりと内容の濃いお話をして頂きました^^♪
今年の相場は面白くなりそうですね!
今年は櫻井さんの言う、日経新聞の縦糸と横糸に注目して、
日本経済の時代の流れを掴んで行きましょう!

という事で、今回の独舌インタビューはこの辺で★
次回のインタビュー・レポートもお楽しみに~^^

広報の河野でした!!

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