櫻井英明の「独舌インタビュー」第十回！

櫻井：うん。大統領選挙も控えているから、好調を予想せざるをえないし、
　　　数字的なものは多分良いものが出てくるでしょう。
　　　雇用も実際の所はそんなに伸びていないんだけど、数字は見かけ上、良くなっている。
　　　実は、クリスマス商戦も下方修正だったんだよ。売上ね。
　　　だから、思ったほど良くはなかったというのがあるのですが、
　　　実態は多少出遅れ気味ではあるけれども、数字上良くなって来ているから、
　　　この数字上良くなっていく、というのは10月まで続くんじゃないでしょうか。
　泉：ＮＹは良いですよね～
櫻井：ＮＹは良いよ。ただ一つ懸念としてあるのは、アメリカがアップル依存型なのね。

　　　例えば、アップルがもしＮＹダウに２年前に採用されていたとしたら、
　　　今ＮＹダウは15000ドルになっている。ほとんどがアップルなんだよ。
　　　だからアップルがこけた時が、怖い。
　泉：アメリカはアップル次第なんですね。
　　　ジョブズも亡くなりましたしね。
櫻井：ジョブズがいなくなっても、今の市場で十分良いんだけど、
　　　アップルって無配株なんだよ。相当キャッシュフロー持っているから、
　　　配当をするかどうか、これがポイントになってくると思います。
河野：配当をするようになると、また人気が出るという事ですよね？
櫻井：人気が出るよ、明らかに出る。
　泉：株主優待はないんですか？
櫻井：株主優待なんかたぶんないよ。
　泉：優待って日本だけなんですか？
櫻井：日本は多いけどね。
　　　アメリカで優待は聞いたことないよ。
　泉：そうなんですね。アップルが配当始めたら、また人気出ますね。
櫻井：そうなんだよ。しかも、今アップルの株価って510ドルくらいなんだけど、
　　　530ドルを超えてくると、アップルの時価総額が5000億ドル超えるのよ。
　　　日本円で約40兆円。で、かつて5000億ドルの時価総額を超えた企業って、
　　　アメリカで１社しかないんだよ。石油のエクソン。
　　　だから、今やアップルはアメリカ最大の企業なんだよ。
　　　アップルがこけると、全部こける。

河野の疑問その２
◎アメリカの失業率は1月に8.3％まで低下致しましたが、雇用統計の改善は今後も期待出来ますでしょうか？
櫻井：新規失業保険申請者数なんか見てると明らかに減っているし、
　　　雇用統計も、もしかしたら30万人超えてくるかもしれない。
　　　雇用統計はずっと徐々に改善していきます。春先には７％台に入ってくるんじゃない。
　　　そうすると問題があって、オバマ再選という芽が出てきた。
　　　ＮＹは今オバマ再選でも良いムードになってきたらしい(笑)
　　　そうは言っても最後の仕上げで上手くやるのかもしれないけど。
　　　共和党に期待したいんだけど、オバマさんでも上手くいくんじゃないかとなって来ているので、
　　　まぁ良いんじゃないかな。

河野の疑問その３
◎ギリシャに対して追加支援に向け、欧州連合が最終調整に入ったとの事ですが、
欧州問題も落ち着き、ＮＹに更なる好影響をもたらしますでしょうか？
櫻井：最終調整にはまだ入っていないんだよ。
　　　3月20日に国債の償還が入って来ているし、
　　　ギリシャの問題って3ヵ月に一度くらいで出て来ているから、
　　　今回1300億ユーロぐらい支援したけど、実際は1700億ユーロぐらいないと足りないから、
　　　ギリシャの問題というのはもう一回出てくるでしょ。
　　　どっちにしろ、ドイツやフランスが助けるから潰れたりしない。
　　　今までギリシャをずっと気にしてきたんだけど、株価も今上ってきているでしょ？

　　　だからギリシャに一喜一憂しないという事がポイントだと思うよ。
　　　意味ない。
　　　ユーロ見たら、105円ぐらいまで来たでしょ？
　　　為替も大反転してきているでしょ？
　　　多分ドル円は、78円70銭ぐらいを上回ってくると、85円ぐらいまで来る。
　　　そうなってくると、来期日本の企業は相当黒字になってくるでしょ。

写真：今日も勉強になります＾＾！トークバトルとジャンケンバトル！ここまでは、あいこですね(笑)

河野の疑問その４
◎大統領選挙はオバマ氏が支持を集めているとの事ですが、いかがでしょうか？
今後のＮＹにどのように折り込んで行くと考えていますか？
櫻井：さっきも話したけど、別に良いんじゃないの？とＮＹのムードは変わってきた。

　　　「株高は全てを解決する」という俺の格言通りになってきた(笑)
河野：やはりそれが大きいんですね。
　　　株価も上がってきたし、オバマさんでも良いのかな、ってなる訳ですね。
櫻井：例えばだけど、SP500って今1360ぐらいでしょ？
　　　昨年の12月19日のバロンズのアンケートで、来年のSP500の平均目標値って1360なんだよ。
　　　もう2ヵ月ぐらいでクリアしてるじゃない。
　　　更に上を取ってきて、1400取るっていうのが、ビックリ10大予想で1月始めの見通しなんだよ。
　　　これとれるよね？
　泉：とりますね～。
櫻井：そうすると、1500のS＆Pってありになってくる。
　泉：なるほど～

河野の疑問その５
◎外国人投資家も日本株に年金基金や投信を中心に戻ってきているとの記事を見ましたが、外国人投資家も日本株を買って来るでしょうか？
櫻井：買って来ているし、しばらく買い続けるでしょう。
　　　昨年の12月に至る段階で、手持ちの日本株を最大限に減らしてしまっているから。

　泉：外国人投資家が買ってきたってことは、とことん買いに来ていますよね。
櫻井：最初は買い戻しだけどね。今度は純投資で買いに来ている。
　　　従来だったら、トヨタとかソニーとかコマツとか大企業の発想だったけど、
　　　今回は二部買いとかしているんだよ。
　泉：東証二部ですか？
櫻井：そうだよ。だから東証二部指数って今日で26連騰だろ？
　　　過去最高よ！
　泉：二部は全然見てなかったな～(笑)
櫻井：明日（2月22日）上ると、過去最高の27連騰なんだよ。
　泉：ん～明日下がるな・・(笑)
櫻井：東証二部銘柄で、ファンドマネージャーが直接ヒアリングして、
　　　徐々に買い集めたりしているんだよ。
　　　だから大証も織り交ぜて買ってくると思います。
　泉：中小型企業も買い始めているんですね。
櫻井：そういうこと。それは、2月のバレンタインでの日銀の金融緩和が大きかった。

　　　2月14日までに、日本10兆円の国債買い上げ枠を増やして、インフレターゲットを1％に持ってきた。
　　　1％までインフレを認めようと、その方策を取ろうとした。
　　　中国は預金準備率を0.5％引き下げた。
　　　つまり、世界中がお金ダブつき競争をしているわけ。
　泉：国債の懸念はないんですか？
櫻井：デフォルト懸念（破綻懸念）はある。
　　　しかし、今のところは考えなくても良いと思う。
　　　日本は世界で一番GDPに対しての国際比率が高いから、懸念はある。
　　　今はないけど、いずれは来る。
　　　その時は為替は200円ぐらいになっちゃう。
河野：200円と言ったら、大変なことですよね・・
櫻井：個人生活出来ない！食べれないよ(笑)
　　　ガソリン満タン10万円とか。食パン一斤1000円とか。
　　　そこをマーケットの専門家たちは言わないから、
　　　200円まで行った時はどうするのってことなんだよ。
河野：その未来は恐ろしいです！！
　　　
河野の疑問その６
◎円安が少しずつ進行して来ているとの事ですが、円安は個人にとっては苦しいとの事でした。企業に対しては好影響と見て良いのでしょうか？株価にも折り込まれて行くのでしょうか？
河野：法人は良くても、個人消費はきついという事ですよね？
櫻井：企業には良いけど、それは嘘で、全体の内の3割ぐらいの輸出企業にとっては良い。
　　　しかし、輸入企業にとっては、円安っていうのは業績悪化要因だからね。
　　　だから適度なところで止まってくれないといけない。
　　　快適な円安が来ると、その後は絶望的な円安が来る。
　　　国債金利が今の1％から2％になると、国際利払いって10兆円も増えるんだよ？
　　　それこそデフォルト懸念だよ。
　泉：日本はそういう爆弾をずっと抱えているってことですよね。
河野：この先不安ですね；これ・・皆稼がないとヤバいじゃないですか！
　　　皆株で儲けないと！
櫻井：ダメだろ、株も下がるんだから！
河野：「空売り」で儲けないとですね；
　泉：株を買うのではなくて、株で儲ける発想だね！(笑)

河野の疑問その７
◎増税は、株価に影響するのでしょうか？3％→5％の時は何か影響はありましたか？
櫻井：圧倒的に株安要因です！1989年4月1日竹下内閣の時に、
　　　初めて消費税3％が導入されました。その時はバブルのピークだったから株価も上がってたんだけど、
　　　翌年からは株価が下落。バブル崩壊の引き金の一つになった！
　　　1997年4月1日、橋本内閣。94年、95年、96年は2.3％成長だった。
　　　GDPはずっと伸びていたんですが、増税後の97年は0％成長。
　　　98年、99年はマイナス成長。それからずっとマイナス成長。
　　　という事は、消費税を上げた日には株価は下がるし、GDPも下がる。
　　　ハッキリ言って増税をするなんてクレイジーです！
　泉：もう決まったんですか？
櫻井：法案としては決まったけど、まだ通っていない。
　泉：通ってもやるかどうかは解らないんですよね？
櫻井：やるかどうかは解らないけど、増税をした場合はこのような事が起こる！

写真：ジャンケンは櫻井さんが勝ったようですが★はたして来月の相場は・・！？

河野の疑問その８
◎日経平均は今後、どのように向いて行くと考えたら良いでしょうか？
櫻井さんが考える上の水準と下の水準を教えて下さい！
櫻井：なだらかな上昇を続けるでしょう。
　　　下の水準9200円。これは、日銀為替介入が9200円だから。
　　　9200円が守るべき線。
上は、9500円抜いてくれば、10800円。昨年の高値。
　泉：これは・・・無理ですよ！
櫻井：じゃかあしい！(笑)
　　　9500円抜けてきたら、休みつつ抜けてくる。
　泉：日柄がかかりますよ。
櫻井：日柄はかかるよ！
　泉：期間決めましょう、期間＾＾
櫻井：4月30日！
　泉：おっ！２ヵ月！
櫻井：11月の25日に8160円だったんだよ？
　　　そこから2ヵ月で、1200円ぐらい上っている。
　　　だから、ここから2ヵ月で1200円行ったら10800円行くんだよ。
　泉：いや～上が重すぎるでしょ。
櫻井：もうまもなくで200日線上向くんだよ！
　泉：いや・・需給関係から見ると・・ん～
櫻井：いいんだよ！(笑)200日から見るとそうなんだって！
　　　これは、1ヵ月後のお楽しみだな！
　泉：6月ぐらいまでかかるんじゃないかな・・
櫻井：だから、来月のお楽しみ！

河野の疑問その９
◎来月の相場は、個人投資家はどの様な事に注意をして投資をして行けば良いでしょうか？
櫻井：「儲かったものは売らない、損したものはすぐ投げる！」

櫻井さん、ありがとうございました！
今回も河野の疑問にずばり、お答え頂きました＾＾
日経平均は今後も緩やかに上がって行くのでは？との事！
今回のインタビューも、泉さんと櫻井さんバトルが勃発しましたが(笑)
来月の相場は上げるのか？下げるのか？
結果が楽しみですね＾＾！

次回の独舌インタビューも楽しみにしていてくださいね★

それでは、また次回お会いしましょう♪
広報の河野でした＾＾！

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