櫻井英明の「独舌インタビュー」第十三回

櫻井：何故アメリカでヨーロッパの事が話題にされるのか？
　　　もう一度原点に戻って考える事が必要。
　　　アメリカの金融機関とかがギリシャとかスペインにお金を貸し込んだ訳でしょ。

　　　スペインなんかバブルで不動産価格を引き上げた訳でしょ？
　　　しかし、不動産価格が下がってきているから、アメリカの金融機関にとっても不良債権なんだよ。
　　　スペインの銀行の不良債権にもお金貸してるんだから。
　泉：アメリカがお金を貸しているんですよね。
櫻井：不良債権な訳で、足元に火が付くから、ヨーロッパ問題は大変なことだよね、というここの議論がないんだよ。
　　　ギリシャやスペインが発した物をドイツが止めている、というようにしか見ていないんだよ。
　　　だけど、ご本尊はアメリカ。そこの構図が見えていない。
　　　アメリカ経済の一つの懸念は、４月～６月の業績が悪化している。
　　　理由は、ドル高。日本から見るとドル安円高なんだけど、
　　　ドルは円に対してだけドル安で、他国に対してはドル高なんだよ。
　　　だから業績が落ち込んでいる、数％落ち込んでいる。
　　　だからこれは懸念すべき状況。
　　　しかも、アメリカはマーケット壊れていないじゃん。
　泉：壊れていないですね。
櫻井：facebookも38ドルの公募価格で42ドル初値、
　　　45ドルまで上がって25ドルまで下がった、それで今30ドル。
　泉：戻ってきてるじゃないですか。
　　　そして、NYは方向線にあたって、見事に下げていった(笑)

◎為替の円安方向感との事ですが、まだまだ79円は円高のように思います。
為替の反転は来ていると櫻井さんはお考えですか？
櫻井：為替の反転！来ていると思います。
　　　理由、消費税法案が国会で通った！
　　　何で消費税法案が通ると為替が反転するのか？
　　　日本の円を売り込まない、債権を売り込まない最大の理由は、
　　　政府の財政危機がGDPの倍借金があるんだよ。
　　　ギリシャ120％しかない、日本は200％の借金持っている。
　　　このヤバい状況で、債券も売られない、為替も売られないというのは、
　　　一重に消費税を上がれば政府の財政が多少良くなるだろうという支えがあった。

　　　ところが消費税が上げ続けるという事は、海外はのりしろがなくなったと見て、

　　　為替も債権も売り込んでくるはずなんだよ。数年かけてね。
河野：ここが後々反転だったとなるわけですね。
櫻井：そう！
　

写真：ふむふむ・・今日も勉強になります！　

　
◎ソフトバンクやNTTがメガソーラー事業に乗り出していますが、この動きは両社の今後に期待して良いでしょうか？
櫻井：１月から１キロワット42円の買い取りが始まるから、
これはNTTやソフトバンクにとっては良いんだけど、搾取だね。
国民が払う電気料金からバカ高い42円という電気代で売って、搾取するという事だと思うよ。
だって実際42円もしないもん！風力発電で10なんぼでしょ。
ゴルフ場で太陽光パネルを貼って発電したら、40円あればコスト合うと言っていたよ。

しかも、利益乗っけてだよ！通常35円ぐらいだよ。
僕たちの生活から電気代として持って行かれるんだよね、という事。
この論点が全く抜けている。
だから両社にとっては良いかもしれないけど、消費者にとっては良くない。

■ストックボイスで出た質問を一つ！
◎日本株は新興国株に比べて先行きの成長余地がないといわれているがご見解いかがでしょうか？
櫻井：これは二つに分けて考えて下さい。
　　　主力の大型株、特に電気とか自動車とか鉄鋼とかは、新興国に比べたら伸びる余地はないと思う。
　　　日本はある程度インフラ整備がある程度終わっちゃっているから。
　　　従って、主力大型株に関してはせいぜい20％の値上がりを取るくらいの商いが良いのではないでしょうか。
　　　ところが、ジャスダックとかマザーズの新興市場って、
　　　下がっていないのもあるんだよ、技術力とか収益力とか出て来ているものが多い。

　　　特に電子部品、自動車部品、バイオテクノロジー。
　　　決して新興国を比べても負けない！しかも、アジアの各国の成長は、日本の技術力が背景にあることは間違いない。
　　　成長性で言うと、この国だけで伸びていくのは難しいと思いますが、
　　　アジアというのが同じマーケットと考えるのであれば、新興国の成長性は日本はあると思う。
　　　ホンダにしたって、アメリカを輸出拠点にしようとしているでしょ？
　　　グローバルになってきているという事です。
河野：国のくくりがなくなってきたという事ですね。
　泉：今はグローバルになってきたんだよ。

◎日経平均は、7月の相場はどう読んでいますか？
櫻井：半ばまでもったりするんしゃないかと思うけど、
　　　後半にかけて強いんじゃないかと思う。
　　　８月は高いと思うんだよ。
河野：何故ですか？
櫻井：４月が高ければ８月も高いんだよ(笑)
河野：アノマリーですか？
櫻井：そう！
　泉：７月、月足の方向線抜けるんですよね。
　　　上向きの方向線を抜けてくるから、強くなると思います。
　　　今の押しが聞くと思いますね。
河野：７月の後半から８月にかけて期待しているという事でしょうか＾＾？
　泉：僕は、方向線を抜けてきたら良いと思いますね。
櫻井：強気な８月！
河野：楽しい夏になりそうですね！

◎7月の相場に向けて、個人投資家はどういったことを意識していけば良いでしょうか。

日経平均の上の水準と下の水準も教えて下さい！
櫻井：朝入ってくる外野の音に騙されない、
　　　８月の株高というのを考えれば、あきらめない。
　　　雑音に惑わされない！
河野：７月の日経平均はいかがでしょうか？
　泉：前半はあんま良くないんではないですか？
櫻井：下が８３００円
　泉：うん、そうですね。
櫻井：上が９３００円、抜ければ９５００円。そんなもんじゃないか。
　泉：ボラティリティがそんなに無いのではないですかね。

という事で、櫻井さんありがとうございました！
今回の独舌インタビューもずばり！お答え下さいました＾＾

次回のインタビューも楽しみです★

という事で、次回の広報レポートもお楽しみに！
広報の河野でした！

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