2013年の相場観
さて2012年12月の月足方向線(月足24か月移動平均線)
は、上昇に転じました。
2013年は、これまでの相場と違い基本的には上昇トレンドと
なりそうです。
ただ、大きな上昇を期待した市場関係のコメントが多いようです
が、リーマンショックで崩れた需給バランスが一気に改善する訳
がなく、依然、上値が重い相場が続くと見ています。
よって、もみ合いながらの上昇波動を形成する可能性が高いと分
析しています。
逆に、現在期待感のみで上昇している相場を見ると、調整局面では
短期的な強い下げ局面もしばしばあるでしょう。
いづれにしても上昇トレンドの一服、調整局面をどう対処するかが
利益を積み上げるポイントとなります。
買い一辺倒の中長期投資を行っても、上下に揺さぶられ、利益を積
み上げる事は出来ないでしょう。
短中期のトレンドを掴み、トレーディングを繰り返すスキルがなけ
れば、折角の買い相場も利益に変える事ができず、相場は上昇して
いるが、利益は出ずマイナスが続きフラストレーションだけが溜ま
る投資家が多くなると思います。
一服、調整局面を見破り、押し目をしっかり拾う投資をするには
買いの目線だけでは無く、売り方の目線を学ぶ必要があります。
日本の高度経済成長は終わっています。これから、さらに経済成長
をするというより、下げ過ぎていた日本株が元に戻るという感覚が
正しいだろうと考えています。
期待感で、一旦高くなる事は考えられますが、そこからどんどん上
昇するというよりも、日経平均225は10000円から12000円の価格
帯でもみ合いながら、徐々に値を上げる展開になると考えます。
個人投資家は短中期の上昇トレンドの銘柄に資金を分散させ、テク
ニカルにより調整局面を読み取り、まさに相場を波乗りする技術が
必要になる年となりそうです。