みなさん初めまして。
トレーダーで、株の学校123の講師、坪倉と言います。
よろしくお願いします。

今日は、FXに世界ではよく使われているテクニカル分析の指標であるフィボナッチリトレースメントが、株にも使えるのかどうか、についてお話をしたいと思います。

株もFXも、一直線に上がったり下がったりはしません
上昇相場の時も、上昇トレンドに乗って上昇していく途中でトレンドに逆らって一瞬下げたりする動きがあります。
こういうものを押し目と言います。
押し目が来て、そこからまた元のトレンドに戻っていく。
下がる場合も同じように、一瞬トレンドに逆らって一瞬上昇する動きがあります。
これを戻りと言います。
戻りを経て、そこからまた元のトレンドに沿った動きをします。
ほとんどの相場でこのような動きをします。

フィボナッチリトレースメントというテクニカル指標は、このような上昇相場で押し目が来た時に、押し目がどれくらいの深さまで来るのか、あるいは、下降相場で戻りが来た時に、戻りがどれくらい戻るのか、その目安を見つけるために使います。

では、これが株でも当てはまるかどうか、検証してみたいと思います。
今、日経平均株価のチャートがあります。
株用のチャートソフトで、フィボナッチを使えるソフトは非常に限られていますが、今回はフィボナッチが使えるソフトをお見せしています。

まず、左にあるフィボナッチのボタンを押し、任意の直近高値から、直近安値をめがけて直線を引きます。
そうすると、高値から安値の範囲に自動で何本かの線が引かれます。
これは、高値から安値の間を100とした時に株価が戻ってくる確率を表した線で、右側には％を表す数字があります。
FXの場合は、この線のあたりまで実際戻ってくるようですが、実際に日経平均ではどうかと言うと、1度目の戻りでは、だいたい38.2%を表している線のところまでは戻ってきています。
そして2度目の戻りでは、50％を表している線のところまで戻ってきています。
これを見ると、ぴたりと当たっているわけではありませんが、機能していると言えなくはないかもしれません。

ただし、これだけで売買するというのは株の場合は難しいかもしれません。
正直に言うと、私たちは株の売買の時にこのフィボナッチは使っていません。
なぜかと言うと、株においてはこの指標はあまり必要がないからです。
フィボナッチでは、トレンドの反転ポイントがわかりません。
しかし、実際に私たちは、今見て頂いている日経平均の7月4日のトレンドの反転ポイントをピンポイントで捉えることが出来ました。
そして、その時に使っていたのはフィボナッチではありません。
別の、もっとシンプルな指標を使って、7月4日の反転ポイントを捉えて空売りをして、見事に決まりました。

では、その時に使っていた、ピンポイントで反転ポイントを捉えられる指標はなんでしょう。
それを知りたい方は、この動画の下に出ているURLをクリックして、そちらを見に行っていただければと思います。

今回は、フィボナッチリトレースメントが株にも使えるのかどうかについてお話ししました。
みなさん、またお会いしましょう。